痩せたときに胸も一緒に痩せるときの原因
ダイエットをすると、落ちてほしいところはなかなか落ちないのに胸は痩せてしまうことが少なくありません。どうして痩せたくない胸が痩せてしまうのでしょうか?
まずはその原因について知っておきましょう。
痩せたときに胸も一緒に痩せるときの原因
食べなければ体重は落ちるとはいえ、極端な食事制限のダイエットは健康を損なうことがあります。健康的に痩せたいなら、運動が欠かせません。
胸は体の脂肪のなかでも燃焼しやすい部位です。そのため、運動をすると胸から痩せていきます。
胸の脂肪が燃焼しやすい理由として、胸は柔らかくて温かいということが挙げられます。脂肪は柔らかくて温かい部位ほど燃焼しやすい傾向があるため、その条件を満たした胸は痩せやすいのです。
なので、ダイエット中の運動によって、胸が少々痩せてしまうのは仕方がありません。ただし、工夫次第で胸が痩せるのを最小限に抑えることはできます。
筋トレや、バストアップしやすい大胸筋を鍛える運動を組み合わせると、「痩せたいけど胸は痩せたくない」という願いを叶えることは不可能ではないのです。
食事制限をしている場合も注意
食事制限のダイエットも、胸が痩せる原因となることがあります。ダイエット中は食べすぎないというのが鉄則ですが、過剰な食事制限をしてしまうと、胸に必要な栄養素が不足してしまうのです。
そのため、痩せたいお腹や足などは痩せないのに、胸だけが痩せていくということになりかねません。
体のなかでも、胸は食事や運動など日々の生活習慣からダイレクトに影響を受けやすい部位です。胸にはたくさんの細胞や血管が集中しているので、食事を制限しすぎてしまうと、必要な栄養が運ばれず胸がどんどんと痩せていってしまう可能性があります。
胸まで痩せないダイエット方法はあるのか<運動編>
ここまでお話してきたとおり、胸は痩せやすい部位です。運動や食事制限によるダイエットを頑張ると、通常は胸もサイズダウンしてしまいます。
でも、「胸だけは痩せたくない!」という場合、胸のサイズをキープするための運動を行うのがおすすめです。健康的な胸をキープするのに良い運動を紹介していきますので、実践してみてください。
胸をキープするのに必要な筋肉を鍛える・ほぐす
■大胸筋を鍛える
胸の土台となるのが、胸を支えている大胸筋です。胸の90%は脂肪なので、それを支える大胸筋が弱くなると胸は垂れてしまいます。きれいな形の胸をキープするためには、大胸筋を鍛えることが大切です。
また、大胸筋を鍛えると、発達して丸く膨らんでくるので、その分だけ胸にボリュームが出てきます。なので、バストアップのためにも大胸筋を鍛える運動はおすすめです。
大胸筋を効率良く鍛えることができる「腕立て伏せ」を毎日の習慣にしてみましょう。
<腕立て伏せのやり方>
①両腕を肩幅に広げて、背筋を真っ直ぐに伸ばす。
②両手を地面について、ゆっくりと肘を曲げる。
③自分が戻せると思ったところから5秒間キープする
1セット15~20回を目安に、1日3セットを目指しましょう。
きつい場合は、膝をついてやってもOKです。
■背筋をほぐす
形の良い胸をキープするためには、大胸筋だけでなく背筋にも気をつけなければなりません。背筋が弱いと、背中が丸まってしまって胸が垂れる原因になるからです。
特にデスクワークで長時間PCを使用したり、スマホをいじることが多かったりすると、猫背になりやすいので注意しましょう。
同じ姿勢を続けていると、背中の筋肉が引き伸ばされた状態が続くため柔軟性を失います。そのため、さらに猫背が進行し、胸が下がっていってしまうということになりかねません。
きれいな形の胸をキープするためには、大胸筋と一緒に背筋を鍛えることが大切です。
ここでは、背筋をほぐすためのストレッチをご紹介します。硬くなってしまった背筋をほぐすことで、背筋の柔軟性を取り戻しましょう。
<背筋のストレッチのやり方>
①腕を背中側にまわして手を組む。
②手を組んだままで後ろに引っ張られるようにまっすぐ伸ばす。
③呼吸を止めずに10回反動をつけながら繰り返す。
④手を組んだまま状態を前に倒し、腕を天井に向かって伸ばす。
⑤これを10回繰り返す。
胸を激しく揺らすような運動は避ける
運動によっては、胸を激しく揺らすようなものもあります。そのような運動を続けていくと、胸の脂肪が燃焼されやすくなるのでおすすめできません。
また、激しく胸が揺れると、胸を支えているクーパー靱帯が伸びたり切れたりする恐れもあります。クーパー靱帯が伸びると胸は垂れてしまうため、きれいな胸をキープするためには胸を揺らさないように気をつけなければいけません。
運動をする際は胸の揺れを軽減するため、スポーツ用ブラを着けるのもおすすめです。スポーツ用ブラを着用すると、適度に胸がサポートされるので日常使いのブラよりも胸の揺れが軽減されます。
とはいえ、100%胸の揺れを防げるというものでもないので、「胸は痩せさせたくない」という場合は、ダイエット中に行う運動を選ぶようにしましょう。
筋トレに軽めの有酸素運動の組み合わせなら、胸の揺れも激しくないのでおすすめです。
胸まで痩せないダイエット方法はあるのか<食事・生活編>
痩せたいならある程度の食事制限が必要ですが、やりすぎてしまうと胸が痩せる原因になります。胸を痩せさせたくなければ、「胸に必要な栄養素が足りない」という状況になるのを避けたいものです。
胸を痩せさせないための食事や生活スタイルについて解説しますので、やってみましょう。
1日に1回はバストマッサージを心がける
1日に1回のバストマッサージを習慣にしてみてください。マッサージをすると、胸に必要な栄養がスムーズに運ばれやすくなります。また、乳腺を刺激することができるので、胸にハリを与えるのにも良いんですよ。
<バストマッサージのやり方>
①胸全体を持ち上げるように、優しく外側から内側へ円を描くようにぐるりと回す。
②背中や腹部についている脂肪をなでるようにして胸に集める。
バストマッサージは、入浴後など体が温まっているときにするのがおすすめです。
バランス良く食事を摂る
必要な栄養が不足すると胸が痩せてしまうので、バランスの良い食事を心がけましょう。特に血行を促進するビタミンEや、胸の成長に必要なたんぱく質は意識して摂るようにおすすめします。
体を冷やしすぎないようにする
胸を痩せさせないようにするためには、胸に必要な栄養を十分に届けることが大切です。体を冷やしすぎると、血流が悪くなるため食事で摂った栄養素が届きにくくなります。
胸のサイズをキープするためには、体を冷やしすぎないように注意してください。
エアコンの効いた室内ではカーディガンやブランケットなどで冷え対策をしましょう。暑いからといって、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎることのないようにします。一日の終わりには、湯船に浸かって体を温めるのもおすすめです。
まとめ
胸は体のなかでも脂肪が燃焼しやすい部位です。運動や食事制限をすると、胸からサイズダウンしてしまうというのはよくあることなので、痩せたいけど胸は痩せたくないという場合は、行う運動や制限する食事に注意しましょう。
こちらで紹介した大胸筋を鍛える運動や背筋をほぐすストレッチは、健康的な胸をキープするために良いので、ぜひ実践してみてください。またバランスの良い食事を心がけて、胸に必要な栄養素がしっかりと行き届くようにするのも大切です。