おでんダイエットがオススメな理由
おでんダイエットがおすすめなのは無理な食事制限をしなくて良いだけでなく、ほかにもいくつかの理由があります。
まずは、おでんダイエットがおすすめできる理由やほかのダイエットとの違いについて見ていきましょう。
健康的に痩せられるから
おでんダイエットは、健康的に痩せられるメリットがあります。
食事を抜いたり同じ食材ばかりを食べたりするようなダイエットとは異なり、比較的栄養素をバランスよく摂取できるためです。
たんぱく質や食物繊維、ミネラルを豊富に含む食材も多く、バランスよく食べることで栄養バランスの偏りを防ぐことができます。
また、低糖質・低カロリー食材も多いため、ダイエット中でも安心して食べられるのも利点のひとつです。
さらに、おでんは温かいものを食べることができるので、お腹が温まりやすく冷えの予防や消化にも役立つ特徴があります。
このようなことから、食事を抜いて栄養摂取を押さえるダイエットよりも、健康的に痩せやすいといわれているのではないでしょうか。
ダイエット初心者の人でも挑戦しやすいから
おでんダイエットはダイエット初心者の人でも挑戦しやすく、継続しやすいのも特徴です。
しっかりと食べ応えがあるためダイエットが苦になりにくく「食べることが好きで食事制限ができない」という人にも適しています。
具材の種類も豊富なため、バナナやサツマイモ、納豆ダイエットなどのように1品だけを食べ続けるダイエットよりも飽きにくいのではないでしょうか。
しかし、おでんダイエットでは食べることができる食材が多いとはいえど、おでんだけを毎食食べ続けるのはおすすめできません。
次項では、おでんダイエットはどのような方法で行うのが良いのかというポイントについて紹介します。
おでんダイエットのやり方
おでんダイエットをするときに押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。
・3食のうち1食をおでんに置き換える
・1食あたり500kcal以内に抑える
・必要に応じて1品追加する
それぞれ詳しく説明します。
3食のうち1食をおでんに置き換える
一般的なおでんダイエットは、3食のうち1食をおでんに置き換えます。朝食、昼食、夕食のどのタイミングでも構いません。自分が最も取り入れやすい方法で置き換えてみましょう。
朝食をおでんに置き換えた場合は、朝から体の中が温まるので、冷え性改善や代謝アップも期待できます。
昼食、夕食はカロリーが高くなりがちなので、摂取カロリーを抑えるためにおでんに置き換えると良いかもしれません。
特に夜間はエネルギーの消費量が減るため、早く結果を出したい方は夕食をおでんに置き換えてみましょう。
1食あたり500kcal以内に抑える
基本的には1食あたり500kcal以内になるように抑えるなど、カロリー計算を行いながら食べる量をコントロールする方法が最適です。ご飯と一緒に食べる場合は、おでんのカロリーを250kcal以内に調整しましょう。
おでんの具材は、すべてが低カロリーではありません。カロリーが高めの具材ばかりを食べると、カロリーオーバーになって太ってしまう可能性もあります。糖質や脂質が高い具材もあるので、低カロリー、低糖質、低脂質の具材をうまく組み合わせて食べましょう。
必要に応じて1品追加する
おでんだけではビタミンや炭水化物などの栄養素が不足しがちになるため、主菜・副菜のバランスを考えて摂取しましょう。
小盛のごはんや温野菜、チーズやホットミルクなどを添えると栄養バランスに配慮することができます。
おでんダイエットに向いている具材
おでんダイエットを行う際は、おでんダイエットに適している具材を積極的に摂取するのがおすすめです。
ここからは、おでんダイエットに向いている具材とその理由について紹介します。
こんにゃく
こんにゃくといえば低カロリー食材の代表格なため、ダイエット中に食べた経験がある方もいるのではないでしょうか。
こんにゃくの魅力は低カロリーなことに加えて、食べ応えがあり満腹感が得られる点にあります。
糖質も低いので、低糖質・低カロリーダイエットに最適な具材のひとつです。
こんにゃくはこんにゃく芋から作られている加工食品で、もともとはサトイモの仲間になります。
サトイモ同様に食物繊維が豊富に含まれており、おでんダイエットの具材として摂取すれば、便通改善にも効果が期待できるでしょう。
こんにゃくのカロリーは、おでんの具材ひとつあたり5~10kcal程度が目安になります。
しらたき
しらたきは、こんにゃく芋の皮を剥き成型時に細い穴を絞り出して紐状にしたものです。
つまり、こんにゃく同様に低糖質・低カロリーなので、おでんの具材としてダイエット中に摂取するのに適しています。
また、量をたくさん食べることができるので、少しずつ食べれば満腹感を得られておすすめです。
しかし、こんにゃくやしらたきだけを食べ続けていると、タンパク質などのほかの栄養素が不足してしまうのでバランスよく食べるようにしましょう。
ほかの食材で満腹感が得られないときに追加で食べるなど、食事量のコントロールをする際にも活用できます。
しらたきのカロリーはこんにゃく同様に、おでんの具材ひとつあたり5~10kcal程度が目安です。
卵
卵はたんぱく質がとくに豊富な具材で、ほかの食材と組み合わせて栄養素のバランスを整えたいときにおすすめです。
たんぱく質以外にもビタミンやミネラルも豊富に含まれており、ダイエットの有無にかかわらず健康的な食事を摂るための具材として推奨されています。
たんぱく質は筋肉をつくるうえで欠かせない栄養素のひとつで、ダイエット中に筋トレを行う場合にも積極的な摂取が必要になるものです。
栄養素だけでなく卵は腹持ちも良いため、次の食事時間までの空腹感を抑えてくれる効果も期待できます。
卵以外にたんぱく質が豊富なおでんの具材には、牛すじやはんぺんなどがあるので、うまく組み合わせながら食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
卵のカロリーは、ひとつあたり70~80kcal程度といわれています。
大根
大根は、ダイエット関係なくおでんの具材として人気が高いのも特徴です。
しっかりと味が染みた大根は水分も多く含んでおり、出汁の味をダイレクトに感じられるため薄味が苦手な方にも適しています。
また、食物繊維が豊富に含まれているためこんにゃく同様に便秘改善に効果的で、低カロリーなため2~3個食べられるのも魅力のひとつです。
しかし、大根自体にはそれほど栄養素が含まれていません。
そのため、ほかの食材で栄養を補いながら、お通じ対策や量が物足りないと感じたときの追加具材として活用することをおすすめします。
大根のカロリーは、おでんの具材ひとつあたり20~40kcal程度が目安なので、組み合わせを考える際の参考にしてください。
昆布
昆布はおでんの具材の中でも、ミネラルが豊富な食材になります。
ほかの食材で不足しがちなミネラルを摂取できるため、おでんダイエットの際にも積極的に食べたい具材のひとつです。
また、昆布はとても低カロリーなので、ほかの食材に追加してもカロリーが大幅に増えてしまうような心配もありません。
噛み応えがあるため満腹感を得やすく水溶性の食物繊維が豊富なので、こんにゃくや大根同様に便秘改善にも役立ちます。
昆布のカロリーは、おでんの具材ひとつあたり5~10kcal程度が目安です。
牛すじ
牛すじは卵と同様にたんぱく質が豊富に含まれている食材です。牛すじは動物性たんぱく質で、必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
必須アミノ酸のなかには、体内の脂肪のエネルギー代謝に使われたり運動時のエネルギー源になったりする栄養素があり、ダイエットを効率良くサポートしてくれます。
運動や筋トレを組み合わせたダイエットにピッタリの食材なので、ぜひおでんダイエットの食材に選んでみてください。
なお、牛すじ(約59g)のカロリーは約41kcalです。こんにゃくやしらたき、昆布と比べるとカロリーは高くなるので、食べすぎないように注意しましょう。
おでんダイエットで控えたい具材
比較的ローカロリーのおでんですが、なかにはダイエットに向かない具材もいくつかあります。
ここからは、おでんダイエットで控えたい具材をいくつかピックアップしてご紹介します。
もち巾着
もち巾着は糖質が高い食材で、食べ過ぎると体脂肪として蓄えられてしまいます。もちは主食に近く、油あげも使用されているため、たくさん食べるとカロリーオーバーになりやすいです。
おでんダイエットをするときはもち巾着を控えるようにして、どうしても食べたい場合はひとつだけにしましょう。
練り物
ちくわやさつまあげなどの練り物も、糖質が高めの具材です。カロリーと脂質が高いのでダイエットに不向きといえます。
さつまあげのように揚げている練り物はカロリーや脂質が高くなるので、食べ過ぎには注意しましょう。
おでんダイエットを健康的に続けるポイント
ここでは、おでんダイエットを健康的に続けるポイントを解説します。おでんダイエットを無理なく続けながら減量するために、ぜひ試してみてください。
塩分に気を付ける
おでんを作るときは塩をなるべく控えめにして、薄味になるように心がけましょう。
おでんの出汁は、塩分を多く含んでいるので注意が必要です。塩分を摂り過ぎると血液の塩分濃度が上がってしまい、下げるために水分をため込もうとします。その結果、むくみを引き起こして体重が増加しやすくなるのです。
市販のおでん出汁を購入するときは減塩タイプのものを選んでみてください。
味付けをアレンジしてみる
おでんは具材が多いメニューなので、ひとつの食材を食べ続ける単品ダイエットと比べて飽きにくいですが、同じ味を毎日食べ続けると飽きてしまうでしょう。
味を変えるために、からしや柚子胡椒などの薬味を使う方法もありますが、カレーやトマトなどの鍋の素でアレンジして味に変化をつけるのもおすすめです。
トマト鍋の素を使って洋風に、キムチ鍋の素を使って韓国風に、と味を変えれば飽きずに続けやすくなります。
調味料ではカレー粉が最適で、スパイスによって代謝が上がれば脂肪を燃焼しやすくなります。
ただし、前述のとおり総カロリーや塩分量には注意して、味を選ぶことが大切です。
運動も取り入れる
運動をすると基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすくなります。おでんダイエットをするときは、運動も一緒に行うと、より健康的な体を目指せます。
ランニングや水泳などのハードな運動は継続しにくいため、ウォーキングやピラティスといった負荷の低い運動から始めましょう。習慣化してきたら、筋トレを取り入れるのもおすすめです。
まとめ
おでんダイエットは、サラダなどでダイエットを行うのと比べて体の中から温まるので、冷えの改善にも役立ちます。
冷房で冷えた体や冬の寒い時期にも最適なダイエット方法なので、初心者でも安心してチャレンジできるのも特徴です。
ただし、どうしてもたんぱく質やビタミン類が不足しがちになるため、毎食おでんに置き換えるのはおすすめできません。
おでんダイエットを行う際には、おでんで補うことが難しいビタミンCや炭水化物と組み合わせながら、挑戦してみてはいかがでしょうか。