テレワーク中に太ってしまう理由
通常勤務のときと同じ時間で仕事をしているのに、テレワークになったとたん「太った」と実感している人が多くいるようです。
多くの人が当てはまる、テレワーク期間中に太った理由は以下の3つが考えられます。
通勤時間がないから
テレワークには通勤に使うエネルギーが必要ありません。たとえば、駅まで10分歩いていた人なら、その10分で消費できていたカロリーが消費されなくなります。
普段まったく運動を意識していない人でも、家と会社の往復で少なからずカロリーを消費しています。車で通勤しているという場合でも、駐車場からオフィスまで歩く間にカロリーを消費しているのです。
通常勤務のときには気付かないうちに消費していたカロリーも、自宅で仕事をするとなると、意識的に運動をしなければ運動量がゼロになり、カロリーを消費しません。
運動量がゼロなのに食べる量はいつもと変わらないとなると、太ってしまうのは当たり前といえるでしょう。
仕事をしながら間食してしまうから
自宅で仕事をしていると、つい口寂しさから間食が増えてしまう人もいるようです。通常勤務のときよりも運動していない状態で間食が増えると、太る原因になります。
オフィスで仕事をしているときとは違って、食べすぎていても周りから指摘されることもないため、自分で制御するしかありません。
疲れてくると甘いものを食べたくなるでしょう。しかし、運動せず食べる量が増えれば、自然と体重も増加してしまいます。
間食を減らすためにも、以下のように食べ物以外で解決できる何らかの工夫を取り入れてみましょう。
・できるだけ家にお菓子を買い溜めしない
・口寂しいと感じたときは食べるのではなく歯磨きに切り替える
外出できないストレスのせい
ストレスも、太る要因のひとつといわれています。長らく続いている新型コロナへの不安はもちろん、外出を自粛しなければならないストレスや、友人たちと気軽に会えないストレスなど、自分自身でも気付かないうちにストレスが溜まっているかもしれません。
小さなストレスでも積み重なると暴飲暴食につながるほか、何に対しても意欲がなくなってしまったりすることがあります。
人と会えない状況でも、オンラインで友人たちと雑談したり、軽く体を動かしたりなど、自分に合った方法で適度にストレスを発散させましょう。
テレワーク中でもできるダイエット法
コロナの影響でなかなか外出が難しく、元通りの生活はしにくいですが、テレワーク中でもできるダイエット方法はあります。
テレワークになってから体が重いと感じている人や、太ったと感じている人は、これから紹介する3つのダイエット法を、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
食事の質を変える
ダイエットといえば、食事の量を減らすことに注目しがちです。しかし、突然これまで食べていた量から減らすのは、強い意志を持ってダイエットを始める人でもかなりストレスがかかってしまいます。
続かない方法を選んでもダイエットは成功しにくいものです。そのようなときは、量を変えず質を変えることに着目しましょう。
普段は、好きなものを食べて生活していたという人なら食事の質、つまり食事の内容を変えるだけでも効果が期待できます。
具体的には、低糖質で高たんぱくの食材(ロカボ食)に切り替えましょう。
低糖質で高たんぱくの食材は、簡単に食べられて冷凍保存もできる、便利なものがたくさんあります。
たとえば、
・鶏のむね肉
・チーズ
・卵
・ブロッコリー
・アスパラ
・豆腐
・キムチ
・ナッツ類
などが挙げられます。
野菜類は緑の野菜がおすすめですが、基本的にはどんな野菜でも積極的に食べても問題ありません。
逆にダイエットにおすすめできない食材は以下のとおりです。
・お米
・食パン
・麺類
・砂糖がたくさん入ったお菓子類
低糖質で高たんぱくの食材の中から、好きなものや食べやすいもの、調理しやすいものを選んでダイエット食にチャレンジしてみましょう。
自宅でできる運動をはじめる
軽いストレッチや筋トレなど、自宅でできる簡単な運動を取り入れましょう。仕事の合間に行うなら、イスを使ったエクササイズも効果的です。
狭いスペースでもできるスクワットや、寝起きにそのままベッドでできるストレッチなど、いくつか組み合わせながら行いましょう。1日のうちに、何回か運動する時間を取って、集中的に行うのも良い方法です。
しかし、自分ひとりではなかなか続けられない人もたくさんいるでしょう。そんなときは、マンツーマンのオンラインフィットネスを利用してみるのもおすすめです。オンラインレッスンなら時間が区切られているので、集中して取り組めます。ヨガや有酸素運動など、さまざまなコースがあるので、体力や好みに合わせて好きな運動を選ぶと良いでしょう。
栄養不足をサプリメントで補う
あまり知られていませんが、栄養不足も太る原因のひとつです。
忙しく食事に時間がかけられない人や、仕事中に片手で食べられるおにぎりやパン中心の偏った食生活になっている人は、サプリメントで栄養を補うと良いでしょう。
多くの人が不足しがちなビタミンやミネラルは、「マルチビタミン」や「マルチミネラル」のCLA(共役リノール酸)のサプリメントで簡単に補えます。
テレワークで太らないようにするためのポイント
テレワークで太ったと実感している人は、テレワーク中の過ごし方を見直してみましょう。先ほど紹介したダイエット法に加えて、以下のふたつのポイントを実践しましょう。
仕事中の姿勢に気をつける
自宅で仕事をしていると、ついだらしない姿勢で仕事をしてしまいがちです。他人に見られていなくても正しい姿勢をキープすることで、体幹を鍛える効果が期待できます。
また、正しい姿勢は、肩こりや腰痛の改善にもつながるため、積極的に実践して欲しいポイントです。
具体的には、イスに深く座って背もたれにお尻を当て、上半身を起こします。骨盤がしっかり立っている状態が、正しい座り方の基本姿勢です。
この骨盤を立てた状態で背筋をピンと伸ばすと、自然に腹筋を使います。この状態から意識的にお腹をへこませ、姿勢を維持しましょう。
はじめはかなりキツく感じるかもしれませんが、日々の積み重ねで自然と正しい姿勢が取れるようになります。
目線を落としてしまうとどうしても猫背になってしまうので、パソコンで作業するのであれば、モニターを準備して少し高めの目線で見られるようにすると良いでしょう。
長時間の作業になる場合は、立ったまま仕事をするのも効果的です。スタンディングデスクの活用やキッチンのカウンターなど、立ったままでいられる環境で作業してみましょう。
立って仕事をするときも姿勢を意識して猫背にならないように心がけると、体幹が鍛えられます。
散歩をする
勤務時間外に散歩をするのも良いでしょう。一日中家にいると気分がふさぎ込みがちになってしまうため、一日一回は外の空気を吸って、仕事のオンオフを切り替えることが大切です。
身体を動かすことで気分転換になり、リフレッシュ効果が期待できます。メリハリをつけられるので、仕事の集中力を維持させることにもつながるでしょう。
食材を買いすぎない
コロナの影響で、食材を買いだめしておく習慣になった人も多いようです。しかし、「自宅に食べ物がたくさんあると、つい手が伸びてしまう…」という人は、必要以上に買いだめしないほうが良いでしょう。
必要な食材だけ買って、お菓子やデザートは買わないというルールを決めておくのもおすすめの方法です。
また、毎日体重計に乗る習慣をつけて、体重の変化を観察しておけば、食べ過ぎや間食を防ぐことができるでしょう。
まとめ
多くの企業が導入しているテレワークは、今後しばらく続くかもしれません。テレワークで体を動かさなくなった分、今まで以上に健康に気を遣いながら、太らないように対策をしていく必要があります。
少しの心がけで健康的に体型を維持できるので、通常勤務に戻ったときに焦らないよう、地道に積み重ねていきましょう。