下半身だけが痩せにくい……女性に多い洋梨体型とは?
洋梨体型は女性に多いとされる体型であり、ポイントを押さえなければダイエットの効果が表れにくい特徴があるといわれています。
ここからは、洋梨体型の特徴を詳しく解説しましょう。
洋梨体型ってどんな体型?
洋梨体型とはその名のとおり、洋梨のような見た目をしている体型を指します。上半身は細身でも下半身が横に広い体型で、下半身が太りやすい傾向があるのも洋梨体型の特徴です。
このほかにも、お腹周りに脂肪がつきやすい「リンゴ体型」や、比較的太りにくいものの筋肉もつきにくい「バナナ体型」があります。
体型は生まれ持った体質や骨格などの要因だけでなく、出産や加齢、生活習慣、ホルモンバランスなど、さまざまな要因で変化します。
そのため「以前はバナナ体型だったのに洋梨体型になった」「もともと洋梨体型だがリンゴの特徴も出てきた」ということもあるでしょう。
自分自身が現在どの体型に該当するのかを知っておくと、特徴を理解したうえでダイエットができます。やみくもに食事制限をしてしまうよりも、効果的なダイエットが実践できるので、効率アップが期待できます。
洋梨体型の人に見られる特徴
洋梨体型の人に良く見られる特徴は、下半身がとくに痩せにくく、腰やヒップ、太もも周りに脂肪がつきやすいことです。
日本人の女性に多い傾向があり、日本人の約3割~4割程度の人がこの洋梨体型だという説もあるほどです。
見た目では、下半身が横に広い印象に映ることから、体のラインが出やすい服装が苦手だと感じてしまう人が多いかもしれません。たとえば、スキニーパンツなどのような下半身のラインがハッキリわかる服装です。また、デニムやパンツを試着すると、ヒップサイズに合わせるとウエストが余ってしまうことも多くあります。
そのため、洋梨体型の人がダイエットを行う際には、下半身をスッキリさせるトレーニングやむくみ予防、ストレッチなどを取り入れてみると良いでしょう。
自宅で簡単にできる!洋梨体型におすすめのダイエット法4選
洋梨体型を悩んでいても仕方ありません。自宅で簡単にできるトレーニングによるダイエット方法を始めてみませんか。下半身を意識したストレッチ・トレーニングに加えて、食生活の見直しやむくみ対策にも力を入れましょう。
ただし、トレーニングについては、運動不足の人が急に激しい運動を始めると、思わぬケガにつながる恐れがあります。まずは、簡単な物から少しずつはじめることをおすすめします。
ではここから、洋梨体型におすすめの4つのダイエット方法とコツについて紹介します。
ストレッチ
洋梨体型は、長時間座っていることが多い人や、長時間立ちっぱなしの仕事をしている人に多い特徴があるといわれています。その理由として考えられるのは、下半身の「筋肉量低下による脂肪の蓄積」と血行不良・冷えなどが原因で起こる「むくみ」です。
ならば、筋肉をつけることで脂肪の蓄積や血行不良は解決できるだろうと考えがちですが、ひとつ問題があります。普段から運動不足である、または運動することが苦手な場合、下半身の筋トレを始めようとしても途中で挫折してしまうこともあるからです。
そこでおすすめしたいのが「ストレッチ」で筋肉をほぐすことです。ストレッチを行えば、凝り固まった筋肉がほぐれて血流が良くなり、むくみ解消や代謝アップにつながります。
マッサージ
洋梨体型の人はセルライトができやすい傾向にあるため、定期的にマッサージするのも効果的でしょう。とくに、お風呂上りなどの血行が良く、体が温まっているタイミングでマッサージを行うとセルライト解消に対する効果が期待できます。
マッサージを行うときは下半身を揉みほぐすようにしてから、足先から膝、膝から股関節へ向かって流すようなイメージで行うことが大切です。
マッサージはセルライトの予防や解消だけでなく、下半身のむくみ解消にも役立つので取り入れてみてはいかがでしょうか。
軽い運動
洋梨体型の人は、運動不足が原因で下半身に脂肪がつきやすい状態になっていることも多いようです。
そのため、ウォーキングやヨガ、スクワットなどの比較的初心者にも始めやすい軽い運動やトレーニングから始めることをおすすめします。まずは、運動不足解消に取り組むことが重要です。
また、プランクなどの体幹トレーニングを取り入れてみるのも良いでしょう。上半身と下半身のバランスを整える際に役立ちます。
重要なのは股関節周りの筋肉を意識して動かし、脂肪を燃焼させることです。太ももやお尻周りの筋肉は大きいものが多いため、この部位の筋肉をつけることで代謝がアップする可能性があります。結果的に、全身のダイエットにもつながると考えられるのです。
食事メニューの見直し
洋梨体型を解消しながらダイエットを行うには、食事メニューの見直しは欠かせません。
洋梨体型の人は下半身がむくみやすい傾向にあるため、塩分の摂りすぎには注意が必要です。
また、ダイエットの効果を引き出すには、筋肉をつけて脂肪を燃焼させなければなりません。筋肉をつくるうえで必要なたんぱく質などの栄養素を積極的に摂取すれば、ダイエットの効果がより実感しやすくなるでしょう。
摂取する食材は、低カロリーで高たんぱくな食材をおすすめします。たとえば、ささみや鶏レバー、豆乳・納豆などの豆類などがあります。高カロリーな食材を摂取しないように注意しましょう。
さらに、むくみを予防するために塩分の排出を促すカリウムを多く含む食材も、積極的に食事に取り入れましょう。カリウムを多く含む食材には、バナナやイモ類、魚、ひじきなどがあります。
洋梨体型にならないためにできることは?
洋梨体型にならないためには、洋梨体型になってからダイエットを始めるのではなく、普段から予防に力を入れておくことが重要です。
ここからは、洋梨体型にならないためにできることや、予防に役立つポイントについて紹介します。
洋梨体型を防ぐ方法①適度な運動
洋梨体型を防ぐ方法のひとつが、適度な運動を継続することです。
とくに、長時間のデスクワークをしている人やテレワークで通勤しない状況にいる人は、意識的に運動する必要があるでしょう。在宅でできるストレッチやマッサージなどを取り入れ、自宅でも軽い運動を続けられるように習慣化することをおすすめします。
また、通勤中や外出時には、エスカレーターではなく階段を利用するのも軽い運動になります。
洋梨体型を防ぐ方法②暴飲暴食を防ぐ
洋梨体型の人の中にも、ストレスによって暴飲暴食に走ってしまう人はいるのではないでしょうか。
暴飲暴食はカロリー摂取が過多になるだけでなく、栄養バランスの偏ったメニューのせいで、体調を崩す原因になる恐れがあるため注意が必要です。
洋梨体型を防ぐためには、普段から野菜や海藻類、キノコなどを積極的に摂取し、バランスの取れた食事を心がける必要があります。
洋梨体型を防ぐ方法③冷え性対策
洋梨体型を防ぐ方法のひとつに、冷え性への対策が挙げられます。冷えによって下半身の血流が悪くなると、脂肪が蓄積しやすくなるので注意しなければなりません。
シャワーだけでなく浴槽に温かいお湯を溜めて入浴し、お風呂上がりの湯冷めにも注意しましょう。
また、内臓が冷えて消化機能が低下すると便秘の原因になる恐れがあるため、冷たい飲み物は避けて常温の水を飲むように心がける必要があります。
まとめ
洋梨体型の人がダイエットを行う場合、脂肪を落とすことと同時に筋力をつけて体型を維持することが大切です。
また、冷えやむくみの解消など下半身が太くなるリスク要因を解消しながら、洋梨体型になるのを予防する必要があります。