プチ断食とは
プチ断食と断食の違いは、実施する期間の長さです。プチ断食は断食に比べて日数も短く、週末を利用して行えるため、好きなタイミングで試せます。まずは、プチ断食の概要と目的から確認してみましょう。
プチ断食って何だろう?
プチ断食とは、週に半日~2日間断食を行うダイエット法のことです。体への負担を極力減らし、普段の生活の一部としても取り入れやすいため、食事の延長線上で無理なく行うことが可能です。
半日であれば、食事を摂りつつ、プチ断食を実践できます。食事を食べないと落ち着かない方は、半日から始めてみても良いでしょう。
プチ断食中は、水だけを摂る、水と酵素ドリンクや野菜ジュースだけを摂るなど、固形物を摂らないやり方が多いです。プチ断食をしてダイエットの実感があっても、長期間の断食に挑戦するのはおすすめしません。長期間断食をする際は、専門家のアドバイスを聞きながら行いましょう。プチ断食を行うタイミングは人それぞれですが、週末の2日間や週末のどちらか1日だけなど、週末プチ断食が人気です。
プチ断食の目的
プチ断食の目的は、「ダイエット」と「胃を休ませてリセットする」ことです。
ダイエットは食事と運動が基本ですが、プチ断食の場合はカロリーを摂らない期間をつくり、総カロリーを抑えてダイエットに導きます。酵素ドリンクや野菜ジュースを併用することで、栄養素を補いながら行います。
しかし、プチ断食をする前と比べて体重が変わらない場合もあるでしょう。プチ断食の大きな目的は「リセット」です。一時的に体重を減らすよりも、プチ断食で摂り過ぎていた食事量を減らし、痩せるための条件を積み重ねていきましょう。
また、プチ断食をすることで、必然的に胃を空っぽにし、体に溜まった要らないものを排出する、デトックス目的で行われることもあります。プチ断食で胃を休ませて本来の体の機能の回復を目指すのにも有効です。
普段食べ過ぎてしまっている方は、食事を見直す良いきっかけになるかもしれません。ただし、プチ断食は必ず痩せると断言できないので、プチ断食を行うときは当日の体調と相談してから自己責任で無理せず実践しましょう。
プチ断食(1日)のやり方とスケジュール
プチ断食は正しいやり方で行うことが大切です。プチ断食期間をスムーズに過ごすために、下記にまとめたプチ断食のやり方やスケジュールを参考に試してみてください。
断食日の前後の過ごし方
プチ断食に入る前には準備が必要です。いきなりプチ断食を始めてしまうと体がついていきません。まずは、少しずつ食事を減らし、体を慣れさせましょう。3日~5日間かけて1回のプチ断食を終えるというイメージで行います。
2日前~前日(準備日)
プチ断食の2日前~前日になりましたら、食事の量を徐々に減らし、野菜中心のヘルシーな食生活に置き換えてください。準備日は、調理法にも注意が必要です。揚げ物や脂身の多い魚、豚バラ肉など脂質が多い食べものや甘いもの、刺激が強いものではなく、消化にやさしいメニューを選ぶよう心掛けましょう。食事の量は、2日前に8割減、前日に半分程度まで減らすのが理想です。
断食日当日
プチ断食当日は、水分をたくさん摂って利尿作用を促します。水分は、カフェインや清涼飲料水ではなく、水を基本とし、1日2ℓを目標にしてください。なぜなら、食事からの水分が吸収できないため、プチ断食中は脱水になりやすい状態だからです。
水分補給をしつつ、体に必要な最低限の栄養素を摂るために、市販の酵素ドリンクや野菜ジュースを摂っても大丈夫です。市販の酵素ドリンクを使用する場合は、添加物の少ないものを選び、消化への負担を抑えましょう。
ビタミン、ミネラルを補給するための飲みものは、1回につき200ml~300mlを4~5回にわけて摂取してください。時間があるときは、スムージーを作ってみるのもおすすめです。材料は、葉物野菜を中心としたグリーンスムージーが良いでしょう。野菜には、食物繊維が豊富に含まれているので、朝のスッキリ感をサポートするとともに、満腹感を得やすくなります。
それでも、空腹感が辛く感じるかもしれません。空腹感に耐えられないときは、酵素ドリンクや野菜ジュースのほかに炭酸水を上手に取り入れて気分転換をはかりましょう。
翌日~翌々日(復食日)
プチ断食が終わっても、すぐに通常の食事へ戻さないでください。プチ断食を行う際は、通常の食事に戻る前に復食日を設けます。復食日とは、プチ断食をする前の食事に戻すための回復期間を示します。
プチ断食は、準備日から復食日までが一連の流れです。プチ断食後は、胃の中が空っぽの状態です。普段の食事よりも栄養や毒素が吸収されやすい状態であることを考慮しましょう。
いきなり固形物を食べると胃が驚くので、重湯から始め、おかゆや柔らかく煮た野菜スープなどを食べて過ごしてください。重湯は、水分の多いおかゆの上澄みのことです。固形物がなく消化しやすいため、復食日に適しています。
徐々におかゆへ変更し、飽きのこないよう梅のおかゆや玉子がゆなどバリエーションを持たせてみるのも良いでしょう。食べることに慣れてきたら、少しずつ固形物の入った野菜スープを取り入れます。野菜スープにはビタミン、ミネラルも含まれるため、効率良く栄養補給しましょう。2日間はこの食事を続け、そのあと徐々にいつもの食生活に戻していきます。
プチ断食の注意点
プチ断食を穏やかに進めるために、注意点も把握しておきましょう。最適ではないタイミングで行ってしまうと、体に負担をかけてしまいます。また、プチ断食中にも気をつけて欲しいことがあります。プチ断食を成功させるためにぜひ参考にしてください。
仕事が忙しいときはやらない
仕事が忙しい、大きなストレスを抱えているなどのときは、体調を崩してしまう恐れがあります。プチ断食は普段の食生活とは異なり、体に負荷がかかります。初めてプチ断食をするときは、頭痛がしたりイライラしやすかったりするので、気持ちが安定しているときに行うようにしましょう。
ハードな運動は控える
もっと痩せたいからとハードな運動をするのは控えましょう。プチ断食中は、何も食べていないので体力がなくなっており、栄養も足りていないため、内臓に負担がかかります。
さらに、内蔵が消化吸収するときの過程で生み出される熱エネルギーが断食中は作られないため、寒さを感じやすくなる方もいるようです。ウォーキングなど軽めの有酸素運動で体を温めてみてはいかがですか。運動習慣のない方は、有酸素運動がハードな場合もありますので、ヨガやストレッチなど無理なくできる運動がおすすめです。
それでも痩せないときはプロに依頼する
プチ断食は、一時的に胃を休めて、デトックスに重きをおいたやり方のため、大幅なダイエット効果を見込むものではありません。
プチ断食を終えると食事が元に戻るため、体重に変化がみられない場合もあります。ダイエットには、バランスの良い食事と運動が大切です。体重が減らない焦りから、無理な断食を行うことは避けましょう。
プチ断食をやっても痩せないときは、エステの痩身コースに通う手段もあります。プチ断食とエステを行い、流れが良くなることで、今まで着られなかった洋服を着るのが楽しみになるかもしれません。
まとめ
プチ断食は、正しいやり方を実践することで体がリセットされます。ダイエットは期待できないかもしれませんが、胃を休めて体を労わってあげられます。
1日のプチ断食でも、プチ断食前後の食事を軽んじてはいけません。準備日と復食日の大切さを認識し、本記事の内容を参考にしてみてください。プチ断食は、体調に応じて無理なく進めていきましょう。