冬にダイエットをすると良いのはどうして?
一般的に、冬は太りやすいというイメージがありますが、実は、夏よりも代謝がアップする季節です。
気温が低いと、体は体温を保つためにカロリーを消費して熱を作り出します。寒ければ寒いほど、体が熱を作り出そうと頑張るので、「痩せやすくなる」という理由です。
実際に、暖かい場所よりも寒い場所で運動をした方が、脂肪の燃焼量が多いともいわれています。
寒いと「外に出て動きたくない」「家でじっとしていたい」と感じ、こたつに入ったままやストーブの前から動かずに1日を過ごしてしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、痩せやすい季節である冬は、ダイエットに最適であることを覚えておきましょう。
冬のダイエットを成功させる7つのコツ!
とはいえ、「冬にダイエットをしても、まったく痩せない」といった声もしばしば聞かれます。冬のダイエットを成功させるためには、コツがあります。
ダイエット成功のために、以下のことを心がけてみましょう。
1.体を冷やさないようにする
寒いと痩せやすくはなるものの、体を冷やしてしまうのは良くありません。体が冷えると血行不良になり、代謝が下がってしまうからです。
ダイエットを成功させるためには、体を冷やさないことが大切です。そのためには、生活の中に体温を上げる工夫を取り入れましょう。
たとえば、お風呂はシャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かると体を芯から温めることができます。また、腹巻きやカイロなどの温活グッズを取り入れると、体を冷えから守るのに役立ちます。
少しの工夫で、体を冷えから守ることができるため、意識的に実践してみましょう。
2.外に出て体を動かす
寒いと外に出たくなくなりますが、あえて外に出て体を動かしてみましょう。外の寒い空気に触れると、体がカロリーを消費して熱を作り出すので、体が温まり、痩せやすくなります。
ハードな運動をしなくても、散歩などの軽い運動でかまいません。外に出てすぐは寒く感じたとしても、歩いているうちに体がポカポカしてきます。
このとき、楽しんで取り組めるように、好きな音楽などを聴きながら歩くのもおすすめです。とはいえ、イヤホンやヘッドフォンの使用により、周囲の交通に対して注意力が低下しないように必ず気をつけましょう。
3.代謝を上げる食事をとる
ダイエット成功の秘訣は代謝アップにあります。同じように食べても太る人と太らない人がいるひとつの原因は、それぞれの基礎代謝量が異なるからです。基礎代謝がアップすると、太りにくく痩せやすい体になれます。
そこで意識したいのが、基礎代謝を上げるような食事を心がけることです。基礎代謝アップに欠かせないのが筋肉です。筋肉のもととなるたんぱく質を、毎日の食事に取り入れましょう。
たんぱく質を多く含む食材といえば肉類ですが、ダイエット中はカロリーや脂肪分が気になるものです。たんぱく質は魚や大豆製品にも豊富であるため、これらの食材を積極的に摂取すると良いでしょう。
4.暖房を使いすぎない
暖房を使うと部屋が暖かくなるので快適に過ごせますが、その分、体は体温を上げようとしなくなるので基礎代謝が上がりません。
ダイエットのためには、冬場の暖房を少し控えてみてはいかがでしょうか。暖房を使うなら温度設定を少し低くしてみる、日中の気温が上がっている時間帯は暖房を切ってみるといったことを心がけることができます。
また、できる限り薄着で過ごすのも良いでしょう。薄着の場合、じっとしていると寒いので、こまめに動くと体が温かくなり、基礎代謝アップにつながります。
もちろん、体調が悪いときは部屋を十分に暖かくして、体を冷やさないように重ね着することが大切です。体調にあわせて、無理のない範囲で行いましょう。
5.大きな筋肉を鍛える
大きな筋肉を鍛えると、それだけ基礎代謝アップが期待できます。体のなかで大きな筋肉は、太ももとふくらはぎなどの下半身に集中しているため、下半身の筋肉を鍛えると効果的です。
おすすめの運動はスクワットです。スクワットでは、お尻や太ももの前後の筋肉を中心に下半身の筋肉を効率良く鍛えることができます。また、太ももと高く上げての足踏みや、入浴時に湯船のなかで座って自転車こぎをするように足を動かすのもおすすめです。
6.朝食を抜かない
睡眠中は体温が低下するため、起床時はいわば低体温に近い状態にあります。起床時の体温を上げるために必要なのが朝食です。
朝食をとると、睡眠中に低下した体温を上げることができます。そして、上げた体温を維持するためにエネルギーが使われるため、代謝アップにつながるのです。
朝は食欲や時間がないなどを理由に朝食を抜く人もいますが、痩せやすい体になるためには、「朝食をとることが欠かせない」ことを覚えておくと良いでしょう。
7.ダイエット向けの冬の食材を上手に使う
食材には体を冷やすものと温めるものがあるため、ダイエット中は体を温める作用がある食材を摂るよう意識しましょう。
積極的に摂りたい食材は、体を温めてくれる根菜やネギ、ショウガ、脂肪の燃焼や筋肉をつくるのをサポートするといわれているブロッコリーなどが挙げられます。
冬は鍋料理をする機会が増えるので、ネギやショウガをたっぷり入れた鍋料理を作ってみてはいかがでしょうか。ブロッコリーは温野菜のサラダにしたり、茹でて炒めものに加えたりすると良いでしょう。
冬のダイエットで注意したいこと
冬にダイエットをする際には、いくつか注意したい点があります。ダイエットを成功させるために、特に以下の点に気を付けましょう。
血圧の急上昇に気をつける
冬は体温を維持するために血管が収縮するので、血圧が上がりやすい状態にあります。暖かい部屋の中から寒い外に出て急に運動すると、血圧が急上昇し心臓に負担がかかる可能性があるので注意しましょう。
外で運動する際は、あらかじめ室内でストレッチや軽い準備運動などをして、体を温めておくことが大切です。また、運動すると暖かくなるものの、外に出てすぐは寒いので、しっかりと防寒しておくようおすすめします。ウォーキングなどをして暑くなったら、上着を脱ぐなどして対策しましょう。
また、寒暖の差があると血圧が上がりやすく、心臓への負担がかかるので、冷え込みが厳しい早朝や夜の時間の外での運動は避けるのがベターです。できるだけ日中の比較的暖かい時間を選んで運動するようにしましょう。
イベントで食べ過ぎない
冬はクリスマスや忘年会、新年会などイベントが多く、暴飲暴食をしがちです。「正月太り」という言葉があるように、食べ過ぎ、飲み過ぎは太る原因となります。
いくら普段の生活で食事に気をつけて運動をしていても、イベントで暴飲暴食が続くとダイエットを成功させるのは厳しくなるものです。イベントに参加する際は、なるべく羽目を外さず、食べ過ぎないように注意しましょう。
イベントなどで食べ過ぎを防ぐためには、軽くお腹を満たした状態で出席することです。あらかじめヨーグルトなどを食べておくと、食べ過ぎを防止できます。
また、イベントでは揚げ物やこってりした味付けのものはなるべく避け、さっぱりした低カロリーの料理を選ぶのがおすすめです。野菜サラダや酢の物、お浸しなどから食べて、湯豆腐、焼き魚、焼き鳥といった料理を選ぶと摂取カロリーを控えることができます。ただし、目の前に食事が並んだ状態で我慢し過ぎるとストレスにつながるため、できる範囲で意識してみましょう。
さらに、イベント前後の食事を控えめにするなどして、太らないように工夫することもできます。たとえば、忘年会や新年会の当日のランチは和定食などカロリー控えめのものにする、食べ過ぎてしまった翌日は低カロリーメニューにするといったことができるでしょう。
まとめ
冬は、ダイエットの効果が出やすい季節です。「冬は痩せにくい、太ってしまう」といわれているのは、寒くて活動量が減ること、そして夏のように食欲低下しないのでつい食べ過ぎてしまうのが原因と考えられます。
また、クリスマスや忘年会、新年会などのイベントが多いことも原因として挙げられるでしょう。
本記事で紹介した「ダイエットを成功させるコツ」を参考にして、この冬は理想の体型を手に入れましょう。