ダイエット後に皮膚がたるむ原因
私たちの皮膚は伸び縮みするものです。そのため、皮下脂肪が増えると、それを支えるために皮膚も伸びます。痩せた場合も、皮下脂肪が減ると同時に皮膚も縮むのです。
しかし、場合によってはダイエット後の皮膚にたるみが見られることがあります。皮膚がたるむ場合に考えられる5つの原因を紹介します。
太っている期間が長かった
太ると皮下脂肪が増え、それにともなって皮膚の表面が伸びます。
つまり、太っている期間が長いと、皮膚の表面は伸びきった状態にあるということです。皮膚の収縮にかかわるコラーゲンやエラスチンもダメージを受けた状態にあります。
ダイエットによって痩せると、伸びてしまった皮膚を支える脂肪が減少するため、皮膚が余ってしまいます。その結果、皮膚が余って垂れ下がるようになってしまうのです。
短期間で急激に痩せた
皮膚には伸縮性があるため、ゆっくりと痩せれば通常は皮膚も徐々に縮んでいき、たるむことはありません。
しかし、ダイエットをして急激に痩せると、痩せるスピードに皮膚が追いつかなくなります。その結果、皮膚が余ってしまい、たるんでしまうのです。
筋肉量が低下した
食事制限のダイエットをすると、エネルギー不足となることから筋肉が分解されたり、筋肉を作るタンパク質などが不足したりして、筋肉量が低下してしまうことがあります。
筋肉には皮膚を支える役目もあるため、その筋肉量がキープできないと、皮膚の下に隙間ができてしまいます。その結果、皮膚がたるんでしまうのです。
コラーゲンとエラスチンの量が減った
皮膚はコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質でできています。ダイエット中の栄養不足や加齢などの要因でコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚の伸縮機能が低下します。
そのため、痩せた後も皮膚がうまく縮むことができず、たるみが生じるのです。
ダイエット後の皮膚のたるみ対策
せっかくダイエットを成功させても、皮膚にたるみがあると、自分に自信をもてなくなるものです。たるんだ皮膚を引き締めるために、以下の対策を講じてみましょう。
筋トレで皮膚を引き締める
皮膚のたるみを引き締めるためにおすすめなのが筋トレです。筋トレを行うと、皮膚の代謝が上がり、筋肉量が増えます。そして、増えた筋肉が皮膚のたるみの要因となっている隙間を埋めてくれるので、たるみ解消につながります。
筋トレをするときは、まんべんなく全身を行う必要はなく、たるみが気になる部分をメインに筋トレすると良いでしょう。たとえば、二の腕の皮膚のたるみが気になるなら二の腕を中心に、お腹の皮膚のたるみが気になるなら腹筋に効くトレーニングをするのがおすすめです。
入浴で血流を良くする
皮膚の回復力を高めるために、入浴を習慣にしましょう。お風呂に浸かると血行が良くなり、皮膚の新陳代謝を高められるといわれています。
5~10分程度浸かるだけで良いので、忙しい生活を送っている方も湯船に浸かることを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
マッサージをする
マッサージも、血行を促進し、皮膚の回復力を向上させることが期待できます。マッサージで血行が良くなると、皮膚に栄養が行き渡りやすくなります。
マッサージは血行が良くなっているお風呂上がりに行うのがおすすめです。マッサージ用のオイルやクリームを塗って、気になる部分を重点的にマッサージします。
即効性は期待できないものの、継続することで効果を実感しやすくなるので、お風呂上がりの習慣にしてみましょう。オイルやクリームを使ってマッサージすると肌の保湿にもつながり、スベスベの肌になれるのもメリットです。
ダイエットで皮膚がたるまないようにする方法
ダイエットでたるんだ皮膚は、対策を講じることで引き締めることができるとはいえ、できればたるませないのが一番です。
今後、皮膚のたるみで悩まされることがないようにするために、以下の点を実践しましょう。
急激な減量をしない
急激に痩せると、皮膚の収縮がついていけず、たるみが生じやすくなります。ダイエットをするときは、過度な食事制限をしないように注意しましょう。
過度な食事制限をすると、筋肉が分解されやすくなり、筋肉量の低下による皮膚のたるみも起きやすくなります。
皮膚のたるみを生じさせないためには、無理なダイエットをせず、少しずつ減量することが大切です。1ヶ月に1~2kgくらいのペースで痩せるよう計画しましょう。
食事だけでなく運動も取り入れつつ、筋肉量を減らさないよう注意しながら時間をかけて痩せると、皮膚のたるみに悩まされるリスクは低くなります。
日焼け対策をする
皮膚の伸縮機能を正常に保つには、皮膚を構成するコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質にダメージを与えないことが大切です。コラーゲンやエラスチンは紫外線に弱く、紫外線によるダメージを受けると、皮膚の弾力やハリといったものが失われてしまいます。
皮膚のたるみを予防するためには、日焼け対策が大切です。肌の露出をなるべく避け、紫外線が直接肌に当たらないように工夫しましょう。
外を歩くときは、長袖を着用し、日傘や帽子などを使うようおすすめします。しっかりと日焼け止めを塗ることも意識したい点です。
紫外線は窓ガラスからも侵入します。屋内だからといって無防備にならないように注意し、屋内でも紫外線対策を忘れないようにしましょう。
タンパク質やビタミン、ミネラルを摂取する
皮膚の弾力やハリを保ち皮膚のたるみを予防するには、コラーゲンの減少を防ぐことも必要です。
特にコラーゲンを作る材料となるタンパク質は、ダイエット中でも意識して摂りたい栄養素といえます。タンパク質は、肉や魚、卵などに多く含まれています。毎日の食事でしっかりと摂取できるように心がけましょう。
食事だけで摂るのが難しい場合は、プロテインを活用しましょう。プロテインは食事で不足しているタンパク質を補うためのものなので、食事で摂取できないときに利用すると手軽にタンパク質を補給できます。
タンパク質に加えて摂取したいのが、ビタミンやミネラルです。これらの栄養素は肌の代謝を促し、皮膚の回復力を高めるのに必要です。
なかでもビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。ブロッコリーやパプリカ、イモ類のほか、イチゴやキウイ、柑橘類に多く含まれているので、積極的に摂取すると良いでしょう。食事だけでの摂取が難しいときはサプリメントがおすすめです。
定期的にエステに行く
自己流のダイエットだと、思うように痩せなかったり、無理なダイエットをしてしまったりしがちです。
定期的にエステに通うと、ダイエットの専門家から食生活や運動のアドバイスを受けられるので効率良くダイエットができます。「全体的に痩せたい」「ウエストを重点的に絞りたい」などといった悩みに応じた施術を受けることもでき、理想のボディに近づく助けも得られるでしょう。
皮膚のたるみを予防しつつ痩せるためにはどうすれば良いのか、具体的なアドバイスも得られますよ。
ダイエットにともなう皮膚のたるみを予防したいなら、定期的にエステに通うのもおすすめです。
まとめ
ダイエット後に皮膚のたるみができてしまう原因について紹介しました。「もしかしたら、これかも…」と感じる原因はありましたか?
いずれにしてもたるんだ皮膚は、今から引き締めるための対策を講じるようおすすめします。すぐには効果が感じられなくても、筋トレやマッサージ、入浴などを続けていくと、少しずつ変化が見られるようになるでしょう。