太っていなくても二重あごになるの?
二重あごとは、下を向いたときや横を向いたときに気になる、あごまわりにできる肉のたるみです。
二重あごになると顔が大きく見えるだけでなく、老けて見えることもあり、良いことはありません。首とあごのラインがはっきりとしなくなるため、せっかくメイクや服装を完璧にしても、どこか垢抜けなくなってしまいます。
二重あごになるのは太った人というイメージがありますが、太っていない人でも二重あごになることがあるため要注意です。
二重あごになる原因は、生活習慣をはじめさまざまです。そのため、「体重は変わっていないのに二重あごが気になるようになった」という人もいます。
二重あごになる原因
どうして二重顎になってしまうのか、まずは原因を知りましょう。
むくみ
むくみも、二重あごの原因のひとつです。顔がむくむと、顔が一回りも二回りも大きくなってしまいます。結果として、二重あごになってしまうのです。
むくみが起きる原因は、血液やリンパの流れが悪くなっていることにあります。血液やリンパの流れが悪くなると、体内の水分をスムーズに排出できなくなるため、むくみが生じるのです。
また、夜に飲み過ぎたり、塩分の高い食べ物を食べ過ぎたりした次の日は、顔がパンパンにむくみがちです。これは、血液中のアルコール濃度や塩分濃度が高くなることで、体が血管内に水分を多く取り込んでアルコールや塩分の濃度を低くしようとすることによって生じます。
悪い姿勢
猫背や肩が前方に入ってしまう巻き肩の人、前のめりの姿勢など、悪い姿勢は二重あごを引き起こします。
これらの姿勢は、いずれもあごを引く筋力が衰えるため、あご付近がたるんだりむくんだりするのです。
さらに、姿勢が悪いと血流の乱れや老廃物の蓄積が起こり、あごまわりに老廃物や水分がたまりやすくなることもたるみの原因になります。姿勢が悪いと、あごだけでなく首まわりの血液やリンパの流れも滞り、頭痛や肩こりの原因になることもあるので要注意です。
また、足を組んだり、頬杖をついたりするのも二重あごを引き起こします。姿勢が歪んで体のバランスが崩れ、部分的に血行不良や脂肪の蓄積が生じるからです。
スマホ首
スマホ首とは、いわゆるストレートネックのことを指します。
首の骨は重い頭を支えるため、背骨から緩やかなS字カーブを描いているのが正常です。しかし、スマホを見るときのように首を前に突き出した姿勢を続けていると、そのS字カーブが崩れてまっすぐになり、首にかかる負担が大きくなります。
その結果、頭を支えるために首や肩の筋肉の緊張が続いて凝り固まります。首の動きの柔軟さが失われ、首まわりやあごに脂肪がつきやすくなるのです。
あごまわりの筋力の低下
あごまわりの筋力の低下も、二重あごを引き起こします。
筋力低下の原因のひとつが、柔らかい食べ物中心の食生活です。柔らかい食べ物は食事のときにあまり噛まずに済むので、あごの筋肉が衰えます。口を開けていることが多い人も口周りの筋力が衰えることで、重力に負けてたるむので注意しましょう。もちろん、老化も筋力低下の一因です。
また、昨今ではテレワークによる人に会わない生活や、マスクの着用によって二重あごになるケースもあります。直接人に顔を見せる機会が減り、表情筋を使う機会が減ってしまっているからです。
二重あご解消におすすめ!マッサージ・トレーニング
二重あごに気づいたら、早めに対策を講じましょう。二重あご解消におすすめのマッサージとトレーニングをご紹介しますので、ちょっとした隙間時間を使って実践してみてください。
マッサージ
あごからデコルテにかけてスッキリとさせるためのマッサージです。クリームなどを塗った後に行いましょう。
①両手の人差し指と中指をカギ状に折り曲げ、顎に添える。
②①の指をあごから耳へと流す。
③人差しと中指を伸ばし、耳を挟んで5回まわす。
④手のひらであごから鎖骨へと流す。(5回)
⑤その後、鎖骨から脇へと流し、脇を押さえる。
お風呂上がりのスキンケアをした後などのタイミングで行うのを習慣にしてみてください。
顔の体操・トレーニング
顔の筋肉を鍛えるための体操やトレーニングをやると、たるみによる二重あごの改善に役立ちます。簡単にできる顔の体操を2つご紹介します。
・あいうえお体操
口を「あ・い・う・え・お」と大きく開いて、筋肉を鍛える体操です。それぞれの口の動きを10秒間ずつキープするのがおすすめのやり方です。
① あごが限界というくらいまで口を縦に大きく開いて「あ」の形にする。
② 首筋が出るくらい、大きく口を横に開いて「い」の形にする。
③ 唇を前に突き出して「う」の形にする。
④ 口を横に大きく開いて、舌を出して「え」。
⑤ 口を大きく縦に開いて「お」の形に。(ほうれい線を伸ばすイメージ)
それぞれの口の動きのときに、しっかりと顔の筋肉を動かすようにしましょう。表情筋にしっかりと負荷をかけることで、たるみにアプローチすることができます。
最初は10秒間ずつが目安ですが、徐々に表情キープの時間を延ばすようにしてみてください。
・舌出し体操
二重あご解消のためには、舌を出す動きが効果的です。舌を出すと、舌の筋肉を鍛えることができますし、あごの舌の部分に刺激を与えて、フェイスラインをスッキリとさせることができます。
① 口角から舌を思いっきり右に出す。
② 舌を出したと同時に、視線を右に向ける。
③ ②の状態を4秒キープ。
④ 舌を戻し、今度は口角から舌を思いっきり左に出す。
⑤ 舌を出したと同時に、視線を左に向ける。
⑥ ⑤の状態を4秒キープ。
⑦ ①~⑥を繰り返す。
舌を出すときに、視線も舌と同じ方向に向けるのがポイントです。右に4秒、左に4秒と、リズム良くできるようになるにつれて、視線がおろそかになりがちですが、しっかりと右に左にと動かしましょう。
また、視線は斜め下ではなく、真横、もしくは斜め上を見るようにしてください。舌と目の周りの筋肉を鍛えることで、スッキリとしたあごを目指しましょう!
簡単にできるエクササイズ
スマホやパソコンを長時間見ていると、知らないうちに顔が前に出てしまっていることが少なくありません。顔が前に出ていることに気づいたら、出ている首を正しい位置に戻すためのエクササイズをしましょう。
① 首を上げて、斜め上を見て10秒間キープする。
② 首を戻し、今度は反対の斜め上を見て10秒間キープする。
③ 口を閉じて、口角を斜め上に引っ張り10秒間キープする。
スマホやパソコンを見ている合間に、簡単なエクササイズを挟むだけで、悪い姿勢を正すのに役立ちます。長時間スマホやパソコンを見る場合は、途中で何度かエクササイズを行うようにしてみてください。
二重あごの原因は、脂肪やたるみ、むくみです。なので、食事に気を配り、脂肪燃焼のための運動をするとともにマッサージやトレーニングを続けていくことで、徐々に変化を実感できるようになることでしょう。
二重あごが気になるときの対処法
二重あごを無くしたいなら、早い段階で対策を講じることが重要です。二重あご解消のためにやるべき対処法をみていきましょう。
姿勢を正す
姿勢が悪いと、血液やリンパの流れが悪くなるため、むくみやすくなったり、たるみやすくなったりします。二重あごを予防したいなら、正しい姿勢をキープしましょう。
耳と肩先が一直線になるのが、正しい姿勢です。
スマホやパソコンを長時間見ている人に多いのが、顔が前に出てしまっている姿勢。むくみやたるみによる二重あごになりやすいので、やめるようにしましょう。
正しい姿勢を作るには、立ち姿勢の場合は、肩幅に足を広げて立ち、5秒間かかとを上げる動作を3回繰り返します。座り姿勢の場合は、椅子に少し浅めに座って両足裏を床につけた状態で背伸びをし、その状態からゆっくり腕を左右に広げて下ろしましょう。
表情豊かに過ごす
おしゃべりを楽しんだり、表情豊かに生活したりして、顔の筋肉を鍛えましょう。
明るい表情をすることで気分も明るくなりますし、表情が豊かになることで、若々しい印象になるなど、たくさんのメリットがあります。
出かける機会や会話を増やすほか、ひとりでいるときにも笑顔を心がけるようにすると良いでしょう。
また、会話の際にハキハキしゃべることも大切です。筋力を使う上、脂肪は常に動かしている部分には蓄積しにくいので、二重あごを防げるでしょう。
生活習慣を見直す
二重あごの要因になる動作をしないよう、習慣を見直すことも重要です。
食事のときにはあごの筋肉を鍛えるため、よく噛んで食べましょう。早食いやながら食いは、噛む回数が減ってしまうので注意が必要です。柔らかいものだけでなく、歯ごたえのある食物を取り入れるとダイエットにも有効です。
また、スマホやPCは高さを目線まで上げるようにして、うつむかないようにしましょう。椅子や机の高さも調整してください。そのほか、30分に1度は首や肩を回すなど定期的に動かして、姿勢が凝り固まらないようにすることも大切です。
まとめ
二重あごが解消されるだけで、顔の雰囲気は大きく変わります。小顔に近づくことができますし、スッキリとしたフェイスラインは若々しい印象を与えるものです。顔は目に付きやすい分、ちょっとした変化でも実感しやすい部位でもあります。二重あご解消のための努力を続けていけば、うれしい変化を実感できるでしょう。