マスクでほうれい線が濃くなる?!その原因は?

ほうれい線が濃くなるのは、頬のたるみや肌の乾燥が主な原因です。とくに頬のたるみは体重の急激な増減によって起こることもありますし、表情筋が衰えてしまうことが要因になることもあります。
ここでは、マスク着用による「表情筋の衰え」と「肌の乾燥」を解説していきます。
表情筋の衰え
マスクをしていると顔の半分以上が隠れてしまうため、表情が乏しくなりやすいです。昨今はリモートワークや外出を控える生活などで会話をする機会が減って、無表情になる時間も増えてきています。
このようにマスク着用や新しい生活スタイルによって表情筋が衰えて顔がたるみ、ほうれい線が濃くなるという悪影響を与えてしまうのです。
そもそも表情筋は顔の表情をつかさどる筋肉で、皮膚と皮下組織の下にあります。実に40種類以上も存在している表情筋ですが、実は全体の約70%は日常的に動かせていないともいわれているのです。
筋肉は普段使用していないと徐々に硬くなり衰えていく性質があるため、顔の筋肉も意識して動かさなければ衰えてシワやたるみにつながってしまいます。
また、表情筋が衰えると筋肉が脂肪に変わって、たるみになることもあるので気を付けなくてはいけません。
肌の乾燥
マスクを着用していると肌に刺激が加わって、肌トラブルや乾燥を招くことがあります。マスクの摩擦によって肌がダメージを受けると、バリア機能が低下して水分を蓄える力が弱くなるのです。
また、マスク内の水分が蒸発する際に、肌の潤いを一緒に奪ってしまうことも乾燥を加速させる原因のひとつです。肌の水分はマスクのすき間から、もしくはマスクを外したときに蒸発するので、乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すれば、肌の弾力やハリが失われてたるみにつながります。日々のスキンケアが不足してしまうと、さらに乾燥してたるみが進行しやすくなるので、ほうれい線が濃くなりやすくなるのです。


スキマ時間にしておきたい!ほうれい線を予防するための方法

筋肉が硬くなってしまうと血流が悪くなって、肌に十分な栄養が届きにくくなります。そうすると肌の不調を加速させてしまうので、ほうれい線を防ぐためにも日頃から表情筋を意識的に動かしましょう。
ここでは、ほうれい線の予防におすすめのトレーニングとマッサージを紹介します。
おすすめトレーニング
ほうれい線を防ぐには、口まわりにある表情筋を鍛えるのがおすすめです。口を囲む「口輪筋(こうりんきん)」、口の横にある「口角」、ほうれい線まわりの筋肉のトレーニングを3つピックアップしたので、ぜひ試してみてください。
【口輪筋トレーニング】
1.口を閉じた状態で、舌先をほうれい線上、口角よりやや下に置きます。
2.ほうれい線をなぞるように、口の中で半円を描きましょう。このとき、舌は下から上へと動かすのがポイントです。
3.反対側にスイッチして同様にトレーニングをします。
【口角upトレーニング】
1.ウインクをした状態で口角をグッと引き上げます。
2.口角がしっかり上がったら、その位置で5秒間キープしましょう。
3.反対側も同様に行います。
【ほうれい線まわりの筋肉を伸ばすトレーニング】
1.口を縦にすぼめて、「ほ」の口の形を作ります。
2.顔は正面を向けたまま、目線を上げて10秒間キープ。
3.顔の力を抜いて元に戻します。
4.1~3を5セット行いましょう。
おすすめマッサージ
続いて、ほうれい線予防におすすめのマッサージをふたつ紹介します。
【深層筋のマッサージ】
1.両方の手のひらでこめかみあたりをグッと押さえて、ゆっくりと円を描きながら動かします。
2.人差し指から薬指までの3指を顔のエラ部分にある「咬筋(こうきん)」に当てて、円を描くようにマッサージします。
3.曲げた人差し指と親指であごの骨をつかみ、スライドさせながらつまんで揉みほぐしましょう。
4.手のひらを頬に添えて、優しく内から外へと円を描くようにしてマッサージします。
【振り子マッサージ】
1.右の手のひらを左側のフェイスラインに添えます。
2.左の腕を外側に捻って、手のひらが上に向くようにしましょう。
3.右の手のひらに首から上の重みを預けて力を抜きます。
4.左の腕を振り子のように前後に揺らしてみてください。
5.反対側と入れ替えて同様のケアを行います。


日頃からしておきたい!ほうれい線対策にしておきたい習慣

マスクによるほうれい線を防ぐためには、日頃のケアや習慣を見直すことも大切です。ここでは3つのポイントを紹介するので、普段できていない方はこの機会にぜひ改善を目指しましょう。
スキンケアを徹底する
肌の乾燥はたるみやシワなどにつながり、ほうれい線が濃くなるという老化を招きます。肌の潤いを保つためにも、スキンケアを徹底しましょう。
スキンケアは、メイク落としや洗顔から始まります。洗浄力が強いものを使うと、肌に必要な皮脂も落としてしまうので、肌にやさしいマイルドなものを使いましょう。
洗顔の際はしっかりと泡立ててきめ細かい泡を作り、肌に直接手が触れないように泡をなでるイメージで円を描きながら動かしていきます。力を入れすぎると、摩擦が起こって肌にダメージを与えてしまうので注意です。
洗顔が終わったら、化粧水で保湿します。化粧水は、コラーゲンやセラミドなど保湿力の高い成分を使っているものがおすすめです。肌にのせる前に軽く手で温めると、成分が肌に浸透しやすくなります。
たまに手のひらで顔をパチパチと叩きながら化粧水をつける方がいますが、強くたたくと刺激になるので控えたほうが良いでしょう。
仕上げは美容液や乳液、クリームで肌に潤いを閉じ込めます。ほうれい線が出るあたりや乾燥が気になるところは、重ね付けでしっかりケアをしましょう。
食生活を見直す
食生活の乱れは肌に悪影響を与えます。健康的な肌を保つためにも栄養バランスの整った食事を心がけ、内側からアプローチしていきましょう。
ほうれい線対策におすすめの成分は、抗酸化作用を持つビタミンA、コラーゲンを生成するビタミンC、肌のハリや弾力を作るコラーゲンです。
【ビタミンAを多く含む食品】
・緑黄色野菜
・卵
・レバー
・チーズ など
【ビタミンCを多く含む食品】
・緑黄色野菜
・くだもの など
【コラーゲンを多く含む食品】
・鶏の皮
・牛すじ
・うなぎ など
栄養バランスを考慮しながら、ぜひ上記の食品を摂取してみてください。
一方で、揚げ物や添加物が多く含まれている食品は体の酸化が進み、細胞の老化を促すといわれているので、できるだけ控えるようにしましょう。
良質な睡眠をとる
睡眠中は「成長ホルモン」が分泌され、肌のターンオーバーが行われます。睡眠不足になるとターンオーバーが乱れて、肌トラブルや老化を招くので、睡眠時間はできるだけ6時間程度確保するようにしましょう。
ただし、早めに布団に入ったとしても、寝つきが悪かったり途中で何度も起きてしまったりすると睡眠不足はなかなか解消されません。
睡眠不足を解消するためには、「スムーズな入眠」が鍵となります。入眠を促すために、以下の方法を試してみましょう。
・湯船に浸かって体を温める
・寝室の温度や明るさを調整する
・リラックス効果のある香りを嗅ぐ
・就寝前にコップ1杯の水を飲む
・布団に入るときに深呼吸をする


まとめ
マスクの着用が日常的になって、ほうれい線が濃くなるリスクが高まっています。ほうれい線を防ぐためにも、表情筋を鍛えるトレーニングや口まわりをほぐすマッサージを取り入れて、さらに日常生活の習慣にも意識を向けましょう。
ほうれい線をしっかりと予防したい、ほうれい線が気になるという場合はエステに頼るのもひとつの手です。自分に合った方法で、美肌を目指しましょう。